トークショー&サイン会『信長三昧!』

操觚の会主催の新宿ライブワイヤートークショー&サイン会#15『信長三昧!』を開催させていただきました。出演作家は、天野純希、木下昌輝、杉山大二郎、谷津矢車の四名。司会は誉田龍一(『ファイヤーファイター』マイナビ出版)。
操觚の会としては2019年で最後のイベントになりましたが、たくさんのお客様にご来場いただきまして、大変盛り上がりました。ありがとうございました。前半は、四人の作家が信長をテーマにリレートークを行いました。

第一走は杉山大二郎。
信長は本当は残虐でも非道でもなく、それは後世で作られたイメージであるということを、パワポを使って企業セミナー風に三つのポイントで解説。大爆笑でした(はず)。織田信長が甲州征伐後、本能寺の変の三ヶ月ほど前に発給した古文書について取り上げました。民を縛る法(刑法や民法)のみならず、王(国主)を縛る法を作っていた信長の国家観について解説し、新刊『嵐を呼ぶ男!』はこれを基にして信長像を描きあげたと、トークを締めくくりました。
第二走は木下昌輝。
信長は戦争に行かないで鷹狩りばっかりやっていたという話。実際に、信長って桶狭間の戦い以前はけっこう戦っています。ところが天王寺砦の戦い以降は、ほとんど戦争をしていません。戦をやっているのは光秀や秀吉といった部下たちばかり。その間、信長はいつも鷹狩りをしてました。鷹狩りが大好きな信長。本当は戦争嫌いなのかも? 
第三走は天野純希。
幻冬舎のコラボ企画で、『信長、天が誅する』(天野純希)と『信長、天を堕とす』(木下昌輝)を二冊同時刊行した裏話をたっぷりと解説。「木下さんが鷹の話しかしなかったので、ここでやっと本の紹介ができました。ちなみにこの二冊、鷹は出てきません」と、天野節。ここで場内は大爆笑。
第四走は谷津矢車。
最新刊『桔梗の人 明智光秀と光慶』を離れて、信長の様々な図画を映像を使って紹介。あんな信長、こんな信長がいっぱい登場! 当時の時代背景など様々な仮説をもとに、文字通り信長の素顔に迫りました。
そして休憩(書籍販売&サイン会)を挟んで、後半は作家四人のクロストーク。それぞれの信長像や作家としての思いを存分に語り合い、お客様に楽しんでいただきました。ここでも、通称「谷津爆弾」炸裂!! この日のお客様は爆笑しっぱなしでした。ご来場くださった皆様、そして今年一年間、操觚の会を応援してくださった皆様。本当にありがとうございました。

◆紹介作品◆(リレートーク順)
杉山大二郎『嵐を呼ぶ男!』(徳間書店)
木下昌輝『信長、天を堕とす』(幻冬舎)
天野純希『信長、天が誅する』(幻冬舎)
谷津矢車『桔梗の人 明智光秀と光慶』(潮出版社)、『信長様はもういない』(光文社文庫)

 

 

2019年12月01日