高井 忍(たかいしのぶ)

1975年京都府生まれ。2005年、巌流島の決闘を題材にした短編小説『漂流巌流島』でミステリーズ!新人賞を受賞する。2008年、同作を表題とする歴史ミステリ短編集『漂流巌流島』で東京創元社から単行本デビュー。2011年、同社から初の時代小説である『柳生十兵衛秘剣考』を上梓。以降、時代小説の著作には『蜃気楼の王国』(2014年、光文社)、『柳生十兵衛秘剣考・水月之抄』(2015年、東京創元社)、『名刀月影伝』(2016年、KADOKAWA)、『妖曲羅生門・御堂関白陰陽記』(2017年、光文社)の他、戦国時代担当として参加した伝奇アンソロジー『ヤオと七つの時空の謎』(2019年、南雲堂)がある。他に『歴史研究』第675号(2019年、歴研)に特別研究『東洲斎写楽「伝説」考』を寄稿、写楽にまつわる通説の誤謬に考証を試みている。